エネルギー不足と補助金
浜松市にある暮らしのエネルギー相談所オーエフシステムの坂本です。

本日、ガソリンスタンドで給油したところ161円/Lでした。
前回、話をしたように「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」として、国から燃料の元売りである石油輸入業者や石油精製業者へ40円/Lほど補助金が出ていて、これでも価格が抑えられている状態です。
補助金が無かったら実際は201円/Lくらいか、と思いながら給油してました。
一方、V2Hの入荷が更に遅れる、V2Hの補助金予算が残り30%しかない、という情報も入ってきました。
EV車の日産リーフも12月末の納車。
EV車、V2H共に補助金が出ている中、部品不足等いろんな要因があるかも知れませんが、日本ではそれだけEV車の注文・普及が補助金の支えもあって増え始めているという印象を受けます。
ところで、去年の10月に英国で開催されたCOP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)では、石炭火力発電の早急な廃止の声明がありましたが、その声明の中心となったEUの、特にドイツの状況についてです。
前回でも話をしましたが、ドイツではロシア産石油の禁輸を行なった影響もあって価格が上昇し、円換算すると300円/L目前まで来ています。
欧州車は日本車と違って無鉛ガソリン、いわゆるハイオクガソリンを入れないと故障するので、必然的にガソリン代も高くなりますが。
これだけ燃料価格が上がると、EV車の普及がさらに進むのでは?と思いますが、そんな状況では無いそうです。
ドイツ政権の主要である「同盟90/緑の党」は脱原発を公約する環境政党で、脱炭素化、脱ロシア化、原子力発電の延期かを選択する中で、石炭・天然ガス火力発電所を選びました。
COP26の声明から半年で脱線状態です。
ドイツは再生可能エネルギーの電気が50%近くを占めているのですが、そのベースとなっているのは天然ガス火力発電です。
その火力発電の運用コストが年々上昇。
輸入量の約55%をロシアに頼っていた天然ガスの供給も、ロシア側が6割削減したことで、電気の価格も今後大幅な値上がりが予想されます。
昨年の一般的なドイツ家庭の電気代は、毎月80ユーロ(約1万1200円)くらいでしたが、今年は2倍くらいになると予想されています。
そこで少しでも電気料金を安くするため「再生可能エネルギー賦課金」を7月1日に廃止することが決定しました。
ドイツの「再生可能エネルギー賦課金」は電気料金の約20%を占めています。
このようにドイツの電気代が値上りしている状況の中で、大量に電力を消費するEV車への充電の電気代はとんでもないことになってしまいます。
メルセデスベンツの役員も、「燃料価格の高騰は、EV車の普及拡大には寄与しない」と言っています。
要はガソリンが高騰しても、電気代も値上がっているから売れ行きは変わらん、という事です。
現在の日本は、
①「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」としての補助金で燃料価格の上昇を抑え、
②EV車への補助金
③V2Hへの補助金
が出ています。
他国と比べて決して悪い状況では無いように思います。
かと言って、補助金打ち切りになったらどうなるんでしょう。
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Youtubeでは、
電気工事の様子や太陽光発電・蓄電池の説明を動画でご紹介♪
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本日、ガソリンスタンドで給油したところ161円/Lでした。
前回、話をしたように「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」として、国から燃料の元売りである石油輸入業者や石油精製業者へ40円/Lほど補助金が出ていて、これでも価格が抑えられている状態です。
補助金が無かったら実際は201円/Lくらいか、と思いながら給油してました。
一方、V2Hの入荷が更に遅れる、V2Hの補助金予算が残り30%しかない、という情報も入ってきました。
EV車の日産リーフも12月末の納車。
EV車、V2H共に補助金が出ている中、部品不足等いろんな要因があるかも知れませんが、日本ではそれだけEV車の注文・普及が補助金の支えもあって増え始めているという印象を受けます。
ところで、去年の10月に英国で開催されたCOP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)では、石炭火力発電の早急な廃止の声明がありましたが、その声明の中心となったEUの、特にドイツの状況についてです。
前回でも話をしましたが、ドイツではロシア産石油の禁輸を行なった影響もあって価格が上昇し、円換算すると300円/L目前まで来ています。
欧州車は日本車と違って無鉛ガソリン、いわゆるハイオクガソリンを入れないと故障するので、必然的にガソリン代も高くなりますが。
これだけ燃料価格が上がると、EV車の普及がさらに進むのでは?と思いますが、そんな状況では無いそうです。
ドイツ政権の主要である「同盟90/緑の党」は脱原発を公約する環境政党で、脱炭素化、脱ロシア化、原子力発電の延期かを選択する中で、石炭・天然ガス火力発電所を選びました。
COP26の声明から半年で脱線状態です。
ドイツは再生可能エネルギーの電気が50%近くを占めているのですが、そのベースとなっているのは天然ガス火力発電です。
その火力発電の運用コストが年々上昇。
輸入量の約55%をロシアに頼っていた天然ガスの供給も、ロシア側が6割削減したことで、電気の価格も今後大幅な値上がりが予想されます。
昨年の一般的なドイツ家庭の電気代は、毎月80ユーロ(約1万1200円)くらいでしたが、今年は2倍くらいになると予想されています。
そこで少しでも電気料金を安くするため「再生可能エネルギー賦課金」を7月1日に廃止することが決定しました。
ドイツの「再生可能エネルギー賦課金」は電気料金の約20%を占めています。
このようにドイツの電気代が値上りしている状況の中で、大量に電力を消費するEV車への充電の電気代はとんでもないことになってしまいます。
メルセデスベンツの役員も、「燃料価格の高騰は、EV車の普及拡大には寄与しない」と言っています。
要はガソリンが高騰しても、電気代も値上がっているから売れ行きは変わらん、という事です。
現在の日本は、
①「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」としての補助金で燃料価格の上昇を抑え、
②EV車への補助金
③V2Hへの補助金
が出ています。
他国と比べて決して悪い状況では無いように思います。
かと言って、補助金打ち切りになったらどうなるんでしょう。
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