相国寺承天閣美術館の「若冲と応挙」展 会期延長中
京都相国寺の承天閣美術館で、「若冲と応挙」展が開催されています。
もともと1/28までの会期だったので、閉幕前ギリギリの先月末に行ってきたのですが
気づいたら2/25まで会期が延長されていました。
それだけ人気だったのですね。
圧巻の収蔵数を誇る相国寺の若冲作品(コロタイプ複製や水墨画)が堪能できます。
伊藤若冲は京都の青物問屋の長男として生まれ、主要町衆としての地位もお金もある立場だったのに
絵を描くことに執心し、家督を弟に譲って絵師になってしまった人です。
裕福な実家に支えられたから、高価な顔料を使った華やかな作品を作ることができたし
パトロンの意向を忖度する必要も無く自由に描きたいものを描けた幸福なクリエーター、、、という印象。
家業を盛り立て、お兄さんを支援し続けてくれた弟さんにも感謝だし
絵師としての若冲の才能を見出し、逗留させてくれた相国寺の和尚さまにも感謝だし。
同志社大学のすぐ隣にある相国寺。
室町幕府第三代将軍足利義満によって創建された臨済宗相国寺派の大本山、ということで
たくさんの美術品が収蔵されてきたようです。
明治時代の廃仏毀釈により困窮した相国寺が、存続をかけて(?)若冲の絵を皇室に売却したそう。
現代の技術で超高精細な動植綵絵の複製が作られ、お寺の行事ではその複製が飾られます。
今回の展示会ではその複製画をすべて見ることができます。
緻密な観察眼。だけど百科事典的硬さではない動物の生命力に圧倒されます。
承天閣美術館ロビーでは若冲と相国寺の関係をまとめたビデオ上映もされています。
これを観ると、より理解が深まって良き。
梅や早咲き桜も楽しめる頃合いの京都旅。
相国寺も立ち寄り先に、ぜひ。
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